考える練習をしよう
昨日の続きです。
確かめてみようということで子供たちに方法を考えさせました。
定規、コンパス、ひも・・、いろいろ出てきました。
テープを当てて調べることにしました。
あら不思議、なんと同じ長さでした。
こちらも子供に確かめてもらいました。
あら不思議、こちらも同じ長さでした。
目の錯覚なのですね。
みんな不正解でした。
次の問題。
これは何の絵でしょう?
子供たちからは、鳥という答えとうさぎという答えが返ってきました。
絵の向きを少し変えることで、鳥にもうさぎにも見えます。
鳥と決めつければ鳥にしか見えませんし、
うさぎと決めればうさぎにしか見えないものです。
決めつけてしまうと見え方の幅が狭くなってしまいます。
次の問題。
この人は何をしているのでしょう?
荷物を持っている。
荷物を持ち上げている。
荷物をおろそうとしている。
荷物を持ちながら影を見ている。・・・
子供によっていろいろな見方がありました。
決めつけないで多様な考えをもつことが大切です。
次の問題。
細い深い穴にピンポン玉が落ちました。
さあ、どうして取ったらよいでしょうか?
大きな穴を掘る。
水を入れて浮かばせる。
ストローのようなもので吸い上げる。
虫につかんでもらう。・・・
子供たちは一生懸命考えました。
これまた子供からいろいろな考えが出てきました。
次の問題。
紙で橋を架けます。橋の上にホチキスを置きます。
さて、どうしたらホチキスが落ちない橋を架けられるでしょう?
一人一人紙をもらって考えました。
アイデアが浮かんだら、実際に試してみます。
折ったりねじったり、いろいろしますが橋は落ちてしまいます。
今度こそとチャレンジしますが、うまくいきません。
子供たちは一生懸命考えました。
本当にそんなことが可能なのか?
1・2年担任のA教諭が考えたものが見事にホチキスを支えました。
紙を交互に折り、ジャバラのようにすると折れません。
軽くて頑丈な橋の出来上がり。
不可能と思ったことが可能になっていました。
考えるということの可能性とすばらしさを感じた実験でした。
この構造は段ボールや航空機、新幹線など、いろいろなところで
活用されています。
実は、この本を紹介するための時間でした。
図書室に置かれていますが、これまで貸し出し履歴がありません。
埋もれていた本とその魅力を子供たちに紹介しました。
考えるということは、おもしろいし、大切なことですね。